イギリスにおける2024年のビデオゲーム収益の一端が明らかに、パッケージセールスの大幅減が目立つ
2025/01/10

イギリスにおける2024年のビデオゲーム収益の一端が明らかに、パッケージセールスの大幅減が目立つとしていて、その辺は世界的流れとなっているデジタルへの移行が更に加速したようで、今後縮小の一途を辿るのかですね。
英国におけるビデオゲームの収益は2024年に4.4%減の46億ポンドとなったことが明らかになりました。
これは主に、同地域における物理的なゲームの収益の崩壊によるもので、昨年英国でパッケージゲームの販売から得られた収益はわずか3億2440万ポンドでした。これは2023年から35%近い減少です。
このデータは英国の小売業者協会(Entertainment Retailers Association)が提供したもので、ニールセン/GfK、Omdia、GSDのデータに基づいています。
デジタル市場はコンソール、PC、モバイル、タブレットゲームの販売により42億9000万ポンドの収益を上げ、好調でした。しかし、これは前年比で1%の減少でした。
データによると、PCダウンロード販売は5%減、コンソールダウンロード販売は15%減、モバイルおよびタブレットゲームは2.6%増、サブスクリプション収入は12%増でした。この結果、英国のビデオゲーム市場は2年連続で映画およびビデオに次ぐ規模にとどまることになります。
英国で最も売れたゲームはEA Sports FC 25で、2024年には290万本が販売されました。 ERAの調査によると、その売上の80%はデジタルストア経由によるものでした。
『ここ数年の急速な成長の後、ゲーム市場が減速したとしても驚くことではありませんが、それでもゲーム市場は巨大なままです』と、ERAの社長であるKim Bayley氏は述べています。『開発者にとってデジタルビジネスモデルは魅力的ですが、物理的な商品にもまだ役割があると考えています。』
ゲーム市場は、2025年に『グランド・セフト・オートVI』や『ニンテンドースイッチ』の後継機種など、大型タイトルの発売が相次ぐことで回復すると見込まれています。
売れに売れていると指摘されていたEAサッカーでも290万本なので、市場的には日本よりやはり小さいと言わざる得ない部分があり、欧州全体での売り上げでカバーする意味合いが今後も問われる市場ですね。